今回は僕が実際に行っている手取川サケ有効利用調査での「釣り方」をご紹介致します
具体的にはスプーンとタコベイトを組み合わせた定番のスタイルでの釣り方の解説になります
これまでに手取川で今回ご紹介させて頂く釣り方を実践している人はあまり見かけた事がありません
さらに、現地でよく発生するトラブルについても掘り下げて記述しています
手取川サーモンフィッシングでサケを釣るためのアプローチを学び、釣果に結びつく一助となれれば幸いです
なお、手取川サーモンフィッシング公式サイトはこちらからご覧いただけます
調査開始直後からの一連の流れについての疑問
まず、ルアーフィッシングでサケを狙う際に、釣り方の前に朝の調査開始直後(チャイムが7時に鳴ると同時)から始まる一連の流れについて考えてみましょう
スプーンにタコベイトを取り付けて行うルアーフィッシングでは、多くの釣り人が朝の合図と同時に遠投を行います
しかしここで一つ疑問が浮かびます、延べ竿を使用している人々は実際にそこまで遠くにキャストしているのでしょうか?
公式データから明らかなように、実際にはルアーよりも延べ竿の方の釣果が良いことがわかっています
朝の釣り場の確保は受付順に行われるため、これはどうしようもありません
しかし、実はここでひとつ大切な点があります
朝一で全ての釣り人が一斉に川に近づき遠投を行うと、本来釣れるはずの魚がスレてしまい口を使わなくなってしまいます
それはどういう事か?そして、どのようにすれば良いのでしょうか?
ここからが実践可能で釣果に直結するテクニックとなります
※当ブログではタコベイトはがまかつさんのGトレーラー(2寸以上)を推奨しております
周囲の人々の協力を得て釣果を上げる
前後の釣り人に協力を仰ぎ、まずは川の手前を共に攻略してみましょう!!
このポイントが今回一番強調したい内容です
僕は釣り座を確保した際、次に行うのは「延べ竿の方の狙うラインに魚が着いているようです、しばらくの間、川から離れて狙ってみませんか?」と周りの釣り人に声をかける作業になります
幸運なことに、これまでに断られた経験はありません
また実際に話を聞いていただき、釣れる瞬間を見て貰う事で、共感を得て貰える機会が多くありました
朝一の時間帯はやはりチャンスなのです
目の前でのチャンスをものにして下さい!!そして可能であれば下記にご紹介のアプローチを実践いただきたく思います
また、ランディングの際にバックステップ(後ろに下がりながら魚を寄せてくる)で魚を引き上げることが難しい場合は、周りの釣り人の協力が不可欠となります(場を空けてもらうなど)
そのため、朝一での声掛けはサケを釣り上げる為にとても重要な要素だと考えております
周囲との協力を得ながら、朝のチャンスを最大限に活かす方法をぜひ実践してみてくださいね
目の前での釣り方
それでは、目の前での釣り方について解説いたします
スプーンをどのように動かすか?をご説明しますね
※同様のアプローチはバイブレーションでも有効です
流心が手前に来る比較的流れの強く、手前側が深くなっているポイントで釣り座を確保するのが理想です
先ずは4〜5m先にアップ(上流側)にキャストしてスプーンを底に着底させます
※スプーンは18gを基本に考え、水量により前後±5gぐらいが手取川には丁度良いかと思います
竿を軽く煽りながら底をVの字を描くイメージで這わせ、転がすようにして、スプーンを下流に向かって流して行きます
身体の向きだけを変えて上記の操作をしてき、流し切れなくなる位置(ラインが張ってしまう位置)の手前でリールを巻き始め、ゆっくりとリールを巻いてくるようにします
※特にスプーンがターンした際にアタックが多いので、ターンする際には集中しましょう!!
以上が基本の流れです
またキャストは上記の通り4〜5mくらいですので、スプーンは岸沿いを引いてくる事になります
朝一に川に近づき、サケにプレッシャーを与えなければ、岸際でもサケはガンガンアタックして来ます
このパターンにハマりやすいスプーンとして、全ての記事で一貫してオススメしておりますのは、スミスさんのバッバスぺシャル18gになります
この狙い方で朝一の高活性のサケを釣ることが可能です
一本釣れると、プレッシャーから解放されて一日中気楽に釣りを楽しむことができますww
トラブルへの対処方法
朝一から川に立ち込む釣り人の中に、時折問題を引き起こす方がいます
係のスタッフが注意を喚起することはあるものの、一度立ち込んでしまうと魚が警戒してしまう可能性があります
このような状況を避けるために、先述した事前の連携が重要だと考えます
特にルアーフィッシングを行う場合、延べ竿や浮きルアーを使用する方々とは異なるラインでサケを狙うことになります
ラインやルアー同士が絡んでしまう状況を俗に「お祭り」と言います
このお祭りが起きるパターンとその対策について述べます
手取川でよく見られるお祭りのパターン
- 自分がルアーを投げている際に下流側に延べ竿を使っている方がいる場合、ルアーを流しすぎてしまい下流からルアーを回収する際にラインが絡んでしまい、お祭りが発生することがあります
- 周りに浮きルアーや浮付きの仕掛けを使用している釣り人がいる場合、大遠投後に流れに乗せて放置することが多く、様々な場面でお祭りが起こることがあります(この仕掛けを使用している方は初心者の場合も多いです)
対策方法
いずれの場合も、お互いの距離が近すぎるとトラブルが起きる可能性が高まります
したがって、朝の段階で周りの釣り人との距離を適切に保つよう心がけることが大切です
また、自身がどのラインでルアーを巻いてくるか?を明確に伝えることでトラブルを減少させることができます
気持ちよく釣りを楽しむために
自然の中で釣りを行う際とは違い、思い通りの場所に投げることができるとは限りません
そうした状況を考慮して他の釣り人と協力し合って楽しむことが大切です
係のスタッフはお話好きな方が多く「昨日はあそこが良かった」といった情報を気軽に教えてくれることがあります
もちろん実績のある釣りポイントは人が集まります、そのため適度な間隔を保つことも難しくなるでしょう
しかし、やはりお互いの気持ちを尊重しお声掛けすることが重要だと考えます
見知らぬ人が自身の投げているポイントに投げてきてラインが絡む状況と、事前にコミュニケーションを取っていた方が絡む状況とでは気持ちに違いがありますww
釣りを楽しむという目的は皆同じです
この点を念頭に置きながら、気持ちよく一日を過ごしていただければと思います
そしてサケを手にする事が出来たならばストリンガーのダブル掛け、しっかりとした木への固定はお忘れなくww
最後に
今回は僕の釣り方や快適に釣りを展開していく為のコツをご紹介させていただきました
実は見過ごされがちなチャンスが目の前にあります
朝一の時間帯に皆さんもぜひ狙ってみてはいかがでしょうか?
また、現地でトラブルが発生する光景も何度か目撃しました
この記事が皆さんの釣行日が快適で楽しいものとなる手助けとなれば幸いです
それでは、またお会いしましょう!
楽しい調査の日々をお過ごしいただけますように
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